ITエンジニアの中途採用費用は上昇している

ITエンジニアの中途採用では、求人広告、人材紹介、ダイレクトリクルーティング、スカウト、RPOなど複数の採用手法があります。

どの方法を利用するかによって費用は大きく変わります。

マイナビの「中途採用状況調査2026年版(2025年実績)」では、求人広告費における2025年のITエンジニアの採用者1人あたり平均費用は57.1万円でした。

2024年は39.4万円だったため、1人あたり17.7万円上昇しています。

また、AI技術者は59.9万円でした。全職種平均は36.7万円であり、ITエンジニアは平均を上回っています。

これはあくまで「求人広告費」のデータであり、人材紹介手数料やRPO費用、社内人件費などは別に考える必要があります。

中途採用全体の費用はどのくらい?

マイナビの2025年版調査では、2024年の中途採用費用総額は1社あたり平均650.6万円でした。

同調査では、2024年の中途採用人数は1社あたり平均20.8人となっています。

ただし、この数値も全職種を対象とした平均値です。

ITエンジニアだけを採用する企業、営業職中心の企業、医療職中心の企業では採用コストが異なるため、企業ごとの採用状況を確認する必要があります。

ITエンジニア中途採用の主な採用手法と費用

求人媒体

求人広告を掲載して応募者を集める方法です。

掲載費用は媒体や掲載プランによって異なります。

メリットは、採用人数が多い場合でも一定の予算で募集できることです。

一方、掲載するだけでは応募が保証されないため、求人内容や採用ターゲットの設計が重要です。

人材紹介

人材紹介会社から候補者を紹介してもらう方法です。

一般的には成功報酬型が多く、採用決定時に費用が発生します。

採用コストは、候補者の想定年収に対して一定割合を掛ける形が一般的です。

例えば年収500万円、成功報酬35%なら、

500万円 × 35% = 175万円

となります。

採用担当者の工数を抑えやすい一方、採用人数が増えるほど費用が大きくなる可能性があります。

ダイレクトリクルーティング

企業から候補者に直接アプローチする方法です。

採用ターゲットを細かく設定できることがメリットです。

一方で、候補者検索、スカウト作成、送信、返信対応などの運用工数が発生します。

RPO

採用業務そのものを外部企業に委託する方法です。

スカウト送信、候補者対応、日程調整、求人管理など、依頼範囲によって費用が変わります。

2026年9月に公開されたOffers HR Magazineの記事では、RPOの費用は業務範囲によって大きく異なり、部分的な業務委託から採用全体を支援するケースまで幅があることが示されています。

ITエンジニアの採用単価を下げる5つの方法

1. 採用ターゲットを明確にする

「エンジニア経験者」だけでは広すぎます。

例えば、

  • Java経験3年以上
  • AWS経験
  • 上流工程経験
  • SES経験
  • SIer経験
  • マネジメント経験

など、必要条件と歓迎条件を分けて整理します。

2. 求人票を改善する

候補者が知りたい情報を明確にします。

特に、

  • 具体的な仕事内容
  • 技術スタック
  • 開発環境
  • チーム構成
  • キャリアパス
  • 評価制度
  • リモートワーク
  • 給与
  • 残業
  • 会社の今後の方向性

などを具体化します。

3. スカウトを改善する

「プロフィールを拝見しました。ぜひ一度お話ししませんか?」
だけでは、候補者からすると大量送信の可能性があります。

なぜその候補者に声をかけたのか、どの経験を評価しているのか、入社するとどのような仕事を任せたいのかまで伝えることで、コミュニケーションの質を高められます。

4. 採用チャネルを組み合わせる

求人媒体だけ、人材紹介だけ、スカウトだけに依存するのではなく、求人媒体+ダイレクトリクルーティング+リファラル+採用広報など、複数チャネルを組み合わせる方法があります。

5. KPIを設定する

採用人数だけをKPIにすると、問題箇所が分かりません。

例えば、

  • スカウト送信数
  • 開封率
  • 返信率
  • 応募率
  • 書類通過率
  • 面接通過率
  • 内定率
  • 内定承諾率
  • 採用単価

を追跡します。

採用単価が高い=悪いわけではない

採用単価を考える際に重要なのは、単純な価格比較をしないことです。

例えば、
人材紹介:150万円
スカウト:60万円
求人媒体:40万円
だったとしても、採用スピード、社内工数、候補者の質、定着率などが異なります。

したがって、
「安い採用手法を探す」のではなく、「採用目標に対して最適な採用手法を組み合わせる」
ことが重要です。

ITエンジニア採用では「採用活動全体」を改善する

ITエンジニア採用が難しい企業では、採用費を追加投入する前に、「そもそも誰に応募してほしいのか」
「その人材に自社の魅力が伝わっているか」
「どのチャネルで接点を作るべきか」
「選考途中で候補者が離脱していないか」
を確認する必要があります。

採用単価の改善は、広告費を削減することだけではありません。

採用戦略、求人、スカウト、選考、採用ブランディング、KPIを一体で改善することが重要です。

ITエンジニア採用に課題を感じている企業へ

「エンジニアを募集しているが応募が来ない」
「人材紹介に頼っていて採用費用が高い」
「スカウトを送っているが返信が少ない」
「採用担当者が運用まで手が回らない」
という場合、採用チャネルだけではなく採用戦略そのものを見直す必要があります。

弊社では、採用戦略、求人改善、スカウト運用、採用ブランディング、RPOなどを企業の課題に合わせて支援しています。

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